ひつじと四重奏

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読書記録

陽気なギャングが地球を回す—伊坂幸太郎:祥伝社文庫

「ロマンはどこだ」一人言のような呟きを合図に、四人の銀行強盗たちは華麗な〝仕事〟を始める。 四人の仕事は実に素早く、鮮やか。そして饒舌である。 というのも、四人の中にはいくらでも演説をやる事が出来る人間がいるのだ。 居合わせた一般人にこれでも…

人間失格ー太宰治:新潮文庫

三枚の写真が提示されるところから始まる、この小説とも独白とも取れる書籍は薄い。 けれど読み終えた時、葉蔵という一人の人物の人生を、彼の頭の中からずっと見ていたような感覚に陥った。 濃縮された引き込まれる作品だった。 周りの人間たちの本質を恐れ…

ツバメ号とアマゾン号ーランサム・サーガ:岩波少年文庫

大人になってから、一体何度こんなに胸躍る体験ができるだろう。 目の前に広がる世界をただただ全力で活かし、楽しみ尽くす。なんともパワフルな六人の子供たちを追いかけて26歳の私も素晴らしい夏休みを過ごした。 主人公は夏休みを大きな湖のそばにある農…