ひつじと四重奏

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裏紙メモ

断捨離して後悔したものと映画の時間

映画、ライオン・キングで主人公のシンバと幼馴染のナラが大人になって再開した時に歌っている「愛を感じて」という曲が大好きだ。 小さいころから親が録りためてくれていたディズニーやジブリを見て育ち、その中でもこの曲は今でも頭の中に時折再生される。…

いつか見たまるまる

その日私は突然、コンビニのから揚げが食べたくなり行きつけのコンビニへ向かった。 夫婦で営んでおられる店舗で、買い物に行ったときは軽く雑談を交わす程度には常連だ。 から揚げと、飲み物を一本レジに通してもらっていると、自動ドアが開き蝉の合唱と共…

とりあえず巻こ

午前三時に目が覚めた。お弁当を作らないと、と焦って飛び起きたが、夫はまだすやすやと隣で眠っていた。 それに、何を隠そう私は毎朝夫にお弁当を作っていただいているので飛び起きる必要性はないのだった。 無意識のうちに申し訳なさが降り積もっていたら…

無神論者だが、何も信じていないわけではないこと

日本人は無神論者が多いという。 かくいう私は、神社や寺に参拝したり、墨の匂いが好きで御朱印をもらったり、初詣に行ったりはする。 だけど、「天国も地獄もあるのかないのかわからない、多分ない。」と思っているし、苦しい時誰かに祈ることで救われたり…

「あいてください」

ここ二年くらいの間に、歯医者の定期検診にちゃんと行くようになった。夫との生活をきっかけに新しい町に引っ越したことで、綺麗で通いやすい歯医者を見つけたからだ。 生まれてこの方虫歯になったことがない私の歯たち。通い始めてからも特に異常なく、表面…

Twitter(現X)をやめてみた

八月頭だっただろうか。十年以上使ってきたSNS、Twitter(現X)のアカウントを消した。現在では、ごく狭い友人の近況を知るための非公開アカウントしか持っていない。 理由はいろいろとあるけれど、“なりたい私象”の私が、Twitterをやっていないというところが…

爪ピカッシュで心躍る一週間を過ごした

結婚に際して行った前撮りの時に、サロンでネイルアートをしてもらった。 思えば学生の頃は安いポリッシュをたくさん持っていてシールやラメでセルフネイルをしていたっけ。夏は爪に色を塗りたい欲が再熱していろいろとネイル用品を集めた。 ネイルポリッシ…

ハンドルネームを変えたい会議

飽きっぽいので、今までたくさんのハンドルネームを使用してきた。これで最後にするぞ!と意気込んで考えた現在の「松中めい」は、名字をもじった松中に、牡羊座なので羊の鳴き声が名前という私に紐づいた名前なのだが、なんだか変えたくなってきた。 ころこ…

映画『おくりびと』を見たときのこと

とある年のお正月、私は実家暮らしの自分の部屋で、『おくりびと』を見た。ツンと冷えた空気の中で、ハロゲンヒーターをつけ足元にパンダのブランケットをかけていた。会社は年末年始の休みで、暇を持て余していた私は聞いたことはあるけど見たことはない映…

父に会いにいった日のこと

先日、婚約者を連れて父が暮らす田舎の家に行ってきた。 田舎に帰るのは久しぶりだった。 社会人になってから足が遠のいていたことに加え、新型コロナウイルスの蔓延で行くに行けないまま、四年が過ぎていた。 その時のことを書こうと思う。 長年料理を武器…

オタクがグッズを断捨離した経緯と方法

突然だが、私は数年前までものが多いオタクだった。 社会人になり、自由にできるお金が増えて、あれもこれもとグッズを買っていた。 当時は名探偵コナンが好きで、身近にちょうど、私の推し以外のキャラが好きな友人がいたのでグッズが出ると箱ごと買い占め…

いつか死ぬことを知っているということ

十二月の末から、一月の半ばまで、ペットのヒョウモントカゲモドキがご飯を食べなかった。 ヒョウモントカゲモドキは食にうるさい生き物だと言われていて、食べ物に飽きたから食べないことは珍しくないらしい。 しかし、我が家で飼育しているヒョウモントカ…

抱負という字について

みなさま、新年明けましておめでとうございます。 改めて年始の空気を肌で感じてみると、民家の玄関に門松やしめ縄が飾られ、人があまりで歩かず、微かに窓から漏れ出るテレビの音を聞きながらシンとした道を一人観察し歩く空気が一年のうちで一番好きだ。 …

昭和の画質

最寄駅のホームについている、乗降車が済んだかを確認するモニターが多分、古い。 型が古いせいで、画質もそれなりだ。 都会のモニターを見ても感じないけど、最寄りのホームの液晶だけは昭和だとずっと感じていた。 昔に設置したものをそのまま使用している…

牡羊座のひと

私は星座占いを見るのが好きなのだが、見るたびに自分のことながら牡羊座だなぁと思っている。 礼儀よりも情を重んじるところ、白黒付けたがるところ。気が短く怒りは態度に直結しているし、自分が一番なあまりそれの何が悪いのかと思いながら生きている。 …

三度目のミニオン

今日は、いつも使っている電車が朝から運転見合わせになっていた。 私はいつも八時に家を出るのだが、見合わせになったのがちょうど八時だったため、情報を知らないままいつもの駅に赴いてしまった。 駅に向かう道を歩きながら、いつもはいないのに、ホーム…

ゆでたまごが剥けない

半年前に引っ越した。実家を出たことがなかった私にとって、家事を自分でやることは新鮮で楽しく、また自分で生活しているという事実は自信を与えてくれた。 一番楽しいのは、料理だ。実家の味を思い出しながら食材を好き勝手に切り、勘で味付けをしている。…

桜と自由な生きものたち

気がつけば随分と街中に緑が多くなった。 冬の間はごっそりと葉が落ちて寒そうにしていた職場近くのイチョウの木も、少しずつわさわさといとも簡単そうに葉を生やしている。 そんな様子を見て、父が以前、頭にやたらとスースーした匂いの液体を熱心に頭に塗…