二日目。
↑一日目
朝食を食べて、JRを使って夫と鎌倉へ向かった。
朝の九時で、まだ疎らにしか開いていない小町通りをあっちへふらふら、こっちへふらふらしながら歩いた。
以前来た時に立ち寄ったワイヤーアクセサリーのお店や、もみじやなんかがちゃんと残っていて嬉しかった。
鶴岡八幡宮についてお参り、御朱印をもらった。
今回はハトは少なかった気がする。
朝早かったから、どこかに行っていたのかな。
ハトにも一日のルーティンがあるらしい。
鶴岡八幡宮の裏手から公道に出て、坂を上って道沿いに歩いていくとJRの隣駅、北鎌倉のあたりに行ける。
友人とは北鎌倉で待ち合わせだったので観光客が少ない緑いっぱいの道を楽しみながら歩いた。
鎌倉は本当に、海も山もあっていいなぁ。
江ノ電に乗っている時も海沿いを走っていたかと思うと極楽寺のあたりで突然山になって感動する。
極楽寺は海街diaryの聖地で、一度行ったことがあるから今回は寄らなかった。
でも大好きな駅だからまた行けたらいいなと思っている。
約束まで時間があったので、浄智寺の山門側に寄り道。
中には入らなかったけど朝早いこともあり静かで凛とした場所だった。
その後、夫とは別れて友人と合流。
行ってみたかった円覚寺に行った。
入口の長い石階段の脇には見事な新緑の楓がもさもさと植わっていて、秋には観光客がたくさん来そうな雰囲気があった。
御朱印帳を渡してから境内を散策。
本堂の天井に描かれた龍の絵の上唇が、どうしてもはがれた靴底のように見えて仕方がなかった。
芽吹いたばかりの緑に囲まれて、「チル~」と呟くと友人がすかさず、「感想、浅!」と言ったので笑っちゃった。
めちゃくちゃ面白いな……最高です。
この時期は円覚寺の中にある松嶺院が公開されていて、100円を払えば入館できる。
大切に育てられている大量の植木たちを愛でながら高台まで登ることができた。
牡丹が多かった。雅~
高台からは円覚寺を見下ろすことができ、見晴らしがよかった。
本殿はカフェ利用ができて、シフォンケーキかクッキーにドリンクが付いたセットを楽しめる。
庭師のお姉さんが接客業務を兼任されていて、少し慣れていない感じがまた良かった。
畳の上にテーブルと椅子、窓を見れば手入れされた美しい庭園。親戚の家に遊びに来たような、フレンドリーな雰囲気が楽しくて友人との会話にも花が咲いた。
庭には昨日見たのと同じ水琴窟があり、初夏の陽気の中耳だけでもと涼を楽しんだ。
円覚寺を出て、次に探したのはランチのお店。
え、さっき食べてましたよね?好きな友人と楽しい会話があればいくらでも入るのです。
ふらふらと飲食店がありそうな道を歩いて、割と空いていそうだったお店、狸穴(マミアナ)カフェに入店した。
座席は二階で、私たちは要人の会合で使われそうな四人掛けの大きな丸テーブルに着席。
要人ごっこでふざけながら食べた。
頼んだのはピタパンサンド。
たっぷりの野菜と、鎌倉ハムの薄切りをピタパンという生地にサンドしたサンドウィッチと、トルティーヤチップス。そして人参の細切りをなんか美味しく味付けしてあるものが添えられていた。
ラぺみたいだったけど、お酢の味付けではなくてなんなのかはわからない。
とにかく美味しかった。
カフェを後にし、次なる目的地へ出発。
道中、帰れマンデーで出てきたお店を発見して大興奮した。
猫もいた。
寄り道しながら向かった先はねりきり菓子作りと抹茶を体験できる「kominka.」だ。
三種類の中から作りたいねりきり細工のデザインを選び、教えてもらいながら作るのと、手順を思い出しながら作るのとで同じデザイン計二個のお菓子を作る。
私たちは難易度が一番高かった桜に挑戦した。
無心で一つのものを作る時間が楽しくてあっという間に時が過ぎた。
出来上がったお菓子は、抹茶茶わんとお菓子を乗せる皿をそれぞれ選んだら、お店の庭で食べられる。
さくら餡と白あんを包んだ二つのねりきり菓子を片手に写真を撮ったりお話したり、楽しく穏やかな時間を過ごせて大満足。
日常の中でこんな体験をすることは実際難しい。でも日常のように感じる時間をなかなか会えない友人と過ごせることの貴重さを思った。本当に有難い。
この後に予定していた明月院は時間がなくて行くことができなかった。
鎌倉に向かうと絶対に混雑しているので、大船で夕飯。おぼんdeごはんに入った。
私が食べたのはホッケの明太マヨ焼き。
とろろをプラスして、ご飯をお替りした。
よく食べるねぇ。
友人とは、学生のころからの付き合いで最後に会ったのは一年以上前であったものの話が尽きずずっと楽しかった。
一日の終わりには喉が痛くなっていたほど。
以前の鎌倉旅行でも報国寺で抹茶を飲んでいるし、旅の好みが変わっていなくて面白いな。