ひつじと四重奏

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昭和の画質

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最寄駅のホームについている、乗降車が済んだかを確認するモニターが多分、古い。

型が古いせいで、画質もそれなりだ。

都会のモニターを見ても感じないけど、最寄りのホームの液晶だけは昭和だとずっと感じていた。

昔に設置したものをそのまま使用しているのだろう、自動車免許の教習所で見たビデオや過去の時事問題を扱うクイズ番組の出題で使われるニュース映像、カラオケのイメージ映像などに似ている。

この昭和感の正体は、多分画質だなと思う。


最近は、わざとカメラの画質を落としたりぼやけさせたり、出来をあえて落とすことで良さを表そうという風潮がある。

セルフィーに便利な写真アプリでも、インスタント写真風に撮れたり、フィルム風に撮れたり、わざとぼんやり写すフィルターというものが存在している。


確かに昭和、平成、令和ときて一番進化したものは大きくいえば液晶かもしれない。

家族みんなで囲んで見るアルバムの写真、こんな頃もあったのよ、と見せられる子供の頃のビデオが昭和や平成の画質だから、懐かしさや切なさの象徴として、粗い画質の作品が流行るのではないだろうか。


折りたたみのパカパカ携帯は全面ガラスのスマートフォンになり、フィルムカメラは高画質が売りのデジタルカメラになった。

撮った写真は写らなくてもいい皺や毛穴まで鮮明だ。

カメラの画質も進化して、十年前に購入した我が家のパソコンでは読み込むのが遅くてパソコン自体は悪くないのに買い替えが検討されている。

高価なものは、長く使えるが時代の進化について行けずに現役を終えていくのかもしれない。


そんなに、正確に美しく鮮明に写さなくてはならないのか。

そう思ってしまうが、防犯カメラなどは有事には犯人の特定に一役かったりするわけだから、鮮明に越したことはないのだろう。


先日、カメラメーカーのPENTAXがフィルム事業を再開する計画を発表した。

私はカメラが好きで、ビデオカメラには疎いのだが、ビデオカメラにも古い規格を復活させようという風が吹いていたりするのだろうか。


また年号が二回くらい変わったら、「令和でなぜか画質が後退している」と若者たちが思ったり、iPhone14であえて遊んだりするようにきっとなる。

想像がつかないけど、思い浮かべてみるとなんだかチグハグで面白い。