ひつじと四重奏

当ブログはアフィリエイトプログラムに参加しています

MENU

とりあえず巻こ

 

午前三時に目が覚めた。
お弁当を作らないと、と焦って飛び起きたが、夫はまだすやすやと隣で眠っていた。


それに、何を隠そう私は毎朝夫にお弁当を作っていただいているので飛び起きる必要性はないのだった。

無意識のうちに申し訳なさが降り積もっていたらしい。

あぁよかった、ともう一度布団に潜り込み目を閉じると、二度目の入眠はすぐに訪れた。

 

次に目が覚めると、時計は午前四時過ぎを指していた。
寝ぼけた頭で、「豚肉でポテトを巻いて焼いたアレが食べたい……」と考えていた。
正式な名前は不明だが、母がお弁当によく入れてくれていた私が好きなもの×好きなものでできている逸品である。
一時間前のお弁当作りに追われる夢から派生したのだろうか。


私は、大好きなあの味を鮮明に思い出し、まるで味蕾にその味を感じているような気にさえなりながらまた眠った。

 

そして、六時半のアラームぴったりに起きた私は家の冷凍庫に豚肉でポテトを巻いて焼いたアレが無いという事実に直面した。


夫は「ちょっとその希望は叶えられないよ……」と言いたげな困った顔でこちらを見ていた。
私が食べたいと言ったものを用意しようといつも考えてくれる優しい夫である。

 

さて、来る2月3日は節分だ。
巻き寿司はあっさりしたサラダ巻やサーモン、鉄華巻ばかりにしておき恵方を向いて食べたのち、豚肉でポテトを巻いて焼いたアレと余ったポテトを揚げて食べよう。
そう言ったところ、さらっと意見が通った。

 

鬼に豚肉でポテトを巻いて焼いたアレ。
形状もちょうど巻き寿司と同じだし、今どきはロールケーキだ代用する場合もあるわけだしちょうどいいよね。

 


恵方巻を食べることについて、私は無意識に棍棒で戦ってやるぞ!という意思の表れだと思っていたけど調べたところどうやら違うかもしれない。